2011年10月30日日曜日
日本一周・30日目(最終日) 雨・山口→鳥取

18:07、無事に自宅に到着。今日のことはまた後で。

UPDATE:

最後の車中泊は山口県角島のキャンプ場にて。朝7時起床するも、やはり空はどんよりと曇り、雨模様。

そういえば、何か暗いなあと思っていたら、片方のロービームのバルブが切れてた。危ない危ない。

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ともあれ、雨模様で残念な角島を撮る。 写真は残念な感じだけど、中国地方にだっていいところは沢山あるので、これからまたまわりたいところだ。

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その後、もうひとつ、最後にまわる予定だった秋吉台をやはり諦めきれず、近くの道の駅に待機して天気が回復するのを待つも、さっぱり回復せず。それどころかますます雨脚が強くなる始末。再度訪問することを誓って、泣く泣く帰途へ。

山口からの道中は以前このブログでも書いている通り、何度か走っているし、島根に入ればもうそこは勝手知ったる何とやら。9号と時間の都合で高速を使い、一路自宅へ。帰路の最中、この30日に及んだ旅の1日1日を想い出し、そして残りの距離を進んでしまったら旅が終わってしまうことに、心が絞めつけられるような思いが……まったくと言っていいほどせず、ただただ自宅までのドライブを楽しんだ。本当に。これは自分でも意外だった(が、多分28日の不思議な出来事のせいだろうとは思う)。もちろん、残念な気持ちがなかったと言えば嘘になるけど、それ以上に、物事を完結するという充実感の方が勝っていて、とても楽しく自宅までたどり着けた。

ほんの2, 3日前に出たような気がする自宅の車庫に車を入れる。キーを捻ると、静寂がおとずれる。しばらくその静寂に浸った後、運転席右側のエアコン吹き出し口の上あたりをぽんぽんと2, 3回優しく叩いた。お疲れ様、ありがとう。そしてこれからも、よろしく。

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と、いうことで、10月1日からはじまった日本一周の旅、無事に人も車も無事故で終了しました。旅行中のデータはおそろしくとってあるので、しばらくはこの話題が続くかと思いますが、とりあえずリアルタイムでの投稿は本日が最後です。ありがとうございました!

2011年10月29日土曜日
日本一周・29日目 雨・長崎→山口

朝6時半、長崎県平戸市の生月島の道の駅、「生月大橋」で起床。生月島サンセットウェイの起点から1分のところ。

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九州本島から橋を渡る必要がある平戸から、上の写真の更にもう一本の橋(生月大橋)を渡る。人口はわずか7千人。そこにある「生月島サンセットウェイ」、正式名称は生月農免農道。ドライビングロードとして快走できるのはわずか10km足らず。走るのに10分もかからない。でも、そこは間違いなく、最高のドライビングロードだった。

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都合4回も走った私が言うんだから間違いない。本音を言うと、有名になってほしくないのであまり最高最高書きたくない。そんな道路。日本の最果てにある地上の楽園でしょうもうこれは。奇跡的に走る時だけ雨があがって、ちょっと笑ってしまった。

その後はひたすら北九州を東へ東へ。雨が降っていることと、土曜日なこと、ついでに北九州は都市部が多いせいで渋滞なども発生し、思うように進まず。暗くなってきたところで小倉あたりで高速に切り替え(この小倉市内での乗り換えも中々高速に乗れず時間をロスした)、そのまま九州に別れを告げた。

下関から北上した後は、中国地方の北方面の海沿いをひたすら東へ。明日には地元に到着する予定。ということで、今日が最後の車中泊。

どうも中国地方は明日も雨のようで、明日の予定については現在考え中。

2011年10月28日金曜日
日本一周・28日目 雨・長崎内の移動

ブログ更新やら寝床確保やらで遅くなったせいで、寝床の漁港で目が覚めたのが8時。しかも、昨日までの晴天が嘘のような雨。まあ、世の中うまい話ばかりじゃないね。

ごたごたして結局スタートが9時。だいたい、1時間で40~50kmくらいなので、150kmくらいのロスだった。とりえず予定よりは大分進んでいたのでここで進んでた分の貯金を使うことにする。

島原半島をまわり、その後長崎半島をぐるっとまわるも天気は回復せず。小雨のぱらつく中、同僚から薦められた長崎市内に入って復元が進んでいる出島へ向かう。

駐車するのに使った長崎水鳥公園は長崎港と同じ場所にあるんだけど、水産庁の船が何か試験みたいのをやっていて、拡声器からの声が港中に響いていた。かっこよす。

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その後、出島へ。徒歩で10分くらい。うむ、こういう施設にはありがちだが、入館者の半分は修学旅行生だ。

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中も結構再現が進んでいて、当時の様子が見てとれたり、当時使われていたものの展示なども。

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ミニ出島。なぜか小銭を投げる人が多かった。

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出島を後にし、長崎を海岸沿いにまわる。そして28日目にしてついに、4箇所目に辿り着いた。

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日本本土最西端、神崎鼻公園にて、日本本土最西端にひっそりと立つモニュメント。

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北海道の稚内、根室、鹿児島の佐田、そしてこの神埼鼻で全て制覇。4極を紹介するパネルを見ながら感慨に浸る。

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本当は最西端ということで、夕日に最も近い場所なんだけど、結局この日は空は1日中回復せず。残念。その後は平戸市目指し北上を開始。明日の朝、例のドライビングロードを走り、九州を後にする予定。

2011年10月27日木曜日
日本一周・27日目2信・有明海

有明海でした非常に不思議な体験について。はたから見たら「なんじゃこら」と思うかもしれないけど、自分の備忘録代わりに。

元々は佐賀県に入り、あまりにも開放的な景色を見たのがはじまりだった。一面に広がる畑と白い雲が浮かぶ青い空。照る太陽。畑を挟み込むように道が縦横にはしっていて、ただただ平面がひたすらに広がっていた。佐賀なのにね。

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アクセルを踏むと、タコメーターとスピードメーターが連動して少しずつ回っていく。ギアが変わってエンジンの音が変わり、回転数が下がる。開けた窓からは心地よい風。広がる平野には野焼きの白い煙がそこかしこからあがって……信号が青のまま左折、「10km先、右方向です」。

とても心地よく飛ばし、陽光が眩しい空を見ていたら、なんだか自然に涙が出てきた。空はとても青くて、雲はとても白くて、文章にすればなんてことはないんだけど、その景色への感動と、もう少しで旅が終わってしまう一抹の寂しさみたいなものを感じた。

そんな気分のまま、佐賀県を過ぎ、長崎県に入った。 ↑からそれでも1時間半くらいは経ってたんだけど。

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左手側は干拓か何かで海がなんだか不思議な感じになっていた。右手は普通の市街地になったり、山だったり。太陽がだんだんと落ちて、景色が少しずつ黄色くなっていく。空はだんだんと青さを増し、雲は端々から光をこぼしている。道はやや暗くなって、でも対向車は黄色とも橙色とも言えないような微妙な色を反射してキラキラ光っていて。カーステレオからはハイテンポの曲が流れ、風は普通とは違った潮の匂いを運んできていた。 それら全てが綺麗に噛み合った「瞬間」、不思議な時間が訪れた。

ああ、この素晴らしい瞬間に出会うために、私は生まれてきたんだ。生きてて良かった。

もう何の疑念もなく、普段のくだらないごねごねした感情が嘘のように、心の底から思った。今までの自分に伝えたかった。何も心配しなくても大丈夫だよ、と。

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そこにあったのは、滲んだ視界に映る美しくてとても鮮やかな景色だけじゃなかった。手に伝わるハンドルと、そこから伝わる地面の感触。気分を高揚させる音楽、窓から聴こえる普段はやかましいロードノイズとブレーキ音、対向車とのすれ違いの風の音すら心地よかった。ランドセルを背負った小学生が笑いながら、自転車に乗った中学生は少しスピードを出して、そして測量を終えた男性が測量器具を担いで、それぞれに家路に着こうとしていた。 そこには、何もかもがあるように思えた。

できるだけ正確に書き残そうとしているんだけど、あの名前のない感情はあらゆる言葉を尽くしても表現できそうにない。感動的という言葉すら合っているかどうかもわからない。写真も全く撮れなかったというか、撮るために止まるという選択肢があの時には全くなかった。

そんなに心打つ風景だったか、と言われると、決してそうではなかったと思う。音楽もそうだし、まあ206もお世辞に言っても全部が全部素晴らしい車でもない。良い音で回るエンジンでもないし。

でも、その“瞬間”、本当に世界は鮮やかに輝いていた。まるでそのために今までの全てがあったかのように。本当に。

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日本一周・27日目 晴れ・熊本→長崎

ちょっと今日はあまりにも書くことが多すぎて、なおかつ宿泊地がまだ決まっていないので更新が遅れます。もしかしたら、明日になるかも。トラブルは車にも本人にもないのでご安心を。(19:12)

UPDATE:

朝6時半起床。実は昨夜のうちに道の駅を探すうち、熊本に入っていた。そのまま沿岸部を進み、天草諸島近くの宇土半島の港まで行き、そこから海岸線を離れて内陸にタイヤの向きを変える。天草諸島スルーは当初からの予定。残念だが仕方ない。目指すは阿蘇、大観峰。基本海沿いの今回の旅だが、どうしてもここだけは行きたかった。

阿蘇に向かう途中で、電柱が海に埋まっている、まるでヨコハマに買出しに行きたくなるような雰囲気に遭遇。潮の都合でこうなっているらしい。

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そして、阿蘇に入ると風景がまるで北海道を思わせる雄大なものに変わる。目指すは大観峰、高度900メートル。駆け上がっていくにつれ、町はどんどん小さくなっていく。

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反対車線には初代ヴィッツRSが。それにしても、構図が毎回おんなじだあ。

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そしてついに到着。“パノラマ”という言葉はここのためにあるようなものだろう。あまりにも広大な開放感に溜息が出た。そして、地面に近い部分の空の灰色さにも別の溜息が。私が言うのもなんだけれど。

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そして北海道でも投入しなかったパノラマソフトをここで投入。そのまんまだけど、何というパノラマ。これでも調整したんだけど、リンク先の画像デカすぎ。(……と思ってたら、アップロードしたら横1600が限界か。ちょっと残念)

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ナビが指示したルートの通り、阿蘇スカイラインを快走し(いや、素晴らしい。ちょっと短かったし車いっぱいいたからあれだけど、早朝とかは気持ちよさそう)、一気に900メートルから駆け下り、福岡を少し通り、佐賀県へ。

佐賀は特に触れるところもない通過県になるはずだったんだけど、佐賀とそれに続く長崎の海岸、有明海の沿岸沿いでとても不思議な体験をした。これは別エントリで書く。

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ともあれ、そんな状態になった余韻を味わって車をどうしても止められず、7時頃まで目的地も決めずに走り続けた。明日は長崎、この旅最後の「日本最高のドライビングロード」までいけるかな。ともあれ、今、とても晴れやかな気分。

2011年10月26日水曜日
日本一周・26日目 晴れ!・鹿児島内の移動

朝7時起床。晴天に恵まれる。素晴らしい。この日を晴れにするとは。

ということで、本土最南端の佐多岬を目指し、朝の田舎道を走る。7時40分に到着するも門が開くのが朝8時との表示。まあ、20分なので待つことにして、野放しになっている猫と戯れる。

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そうしていると、後ろから荷物満載のバイクのおっちゃん登場。「ありゃ」という顔をしていたので話しかけてみると、宮城から北海道をのぞいてぐるりと一周しているとのこと。そうして話し合っていると、8時きっかりに地元の人のトラックが到着し、開門。

岬までは10分くらい車を走らせた後、さらに徒歩。おっちゃんは完全に登るつもりなので、まあ流れで一緒に。佐田神社を過ぎた場所の高台にある展望台はところどころガラスが割れていて、私にはガクブルものだった。しかし、景色は素晴らしい。写真では雲が見えるけど、実際には全然気にならず。晴天万歳。

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おっちゃんのバイク。しぶい。高速にはのれないらしい。

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おっちゃんと別れ、桜島目指して北上。なかなか桜島が見えないなあと思っていたら、何か家の上の空におかしなものが見え始める。なんだろうと思っていたら……。

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リアルに「ちょwww」と声が出て、おかしな人になってしまう。でも町の人はいたって普通。以下地元の人との会話。

「すごいことになってますけど、桜島っていつもこうなんですか?」
「いやいや、まさか」
「(そうか、今日だけすごいのか)」
「噴火したらもっとすごいよ。最近はあんな感じで穏やかだけど

脱帽。

桜島から鹿児島市内へはフェリーを使ってショートカット。10分程度で市内まで繋がり、海の上気分もあったもんじゃなかったが。

その後、「日本最高のドライビングロード」の第5位、指宿スカイラインとそこから繋がる県道17号を走る。指宿スカイラインは道路舗装の工事やっているような状態で路面が酷く、コーナーでタイヤがすべりまくり。十分に楽しかったが、最高だったか?と言われると、はて、という感じ。

その後の県道17号。ここはもう最高。文句なし。物凄い広く感じる道路に、ほとんど自車1台の状態。完璧にぶち壊れた。

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クールダウンしないと飛びそうだったので、その後はまあぼちぼちと海から離れたところを島影をなぞるようにナビの指示に従って走る。牧歌的。なんとなく2, 3日前あたりから、花畑が見たいなあと思っていたら、道の駅にコスモス畑が。

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車はいらないという言葉が聞こえてきそうだ。

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その後も鹿児島を順調に北上。噂だった阿久根市あたりで日が沈む。夕焼けではない、こんな名前の付いていない色が好き。と思ったら写真ではうまく出ていない。無念。

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UPDATE:

総走行距離、405.9km。


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2011年10月25日火曜日
日本一周・25日目 曇り・大分→鹿児島

朝6時起床も、起きてもまだ真っ暗なことにちょっとびっくり。ライトを点けて発進。

国東をまわった後も大分を海岸沿いに走る。途中訪れた黒ヶ浜で、風景は天気の関係でアレなので、カメラをはじめて買った時のような写真を撮っていたら、地元のおばちゃんからも「この天気じゃねえ。すまんね」と声をかけられる。

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黒ヶ浜で見た何かおかしい道路。もちろん撮った後に通過。

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天気はやはり回復しないので、走りながら大分のいい感じなところをパシャパシャと。

廃れた風景の中に凄い綺麗なiが停めてあって、まるでCMのようだった。

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トンネルの上側に蔦が這えてる。こういうところが何とも言えず、いい感じ。

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その後、宮崎へ。今では、そのまんま東が知事ではないことで有名な県だな。なんか印象とは違って、トロピカルな県だった。道の駅「フェニックス」にあったゴクラクチョウカ、という花。やはり南アフリカ原産。

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その後、宮崎の海岸沿い……といっても宮崎は本当に道路が海岸沿いになくて、一番近いところを走っていてもほとんど海が見えなかった。まあ、天気もあれだったんだけど。

それでも、夕方ごろには不思議な空模様に。青い島影とあいまって、とても印象的だった。

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その後、野生の馬(天然記念物)がいるという噂の都井岬へ。

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MRワゴンはもちろん他人の。灯台もあったんだが、時間切れで入場不可だった。 岬からの風景は写真が出てこない段階で察してください。明日は鹿児島。いい加減天気良くなれー。

UPDATE:

総走行距離、540.0km。


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2011年10月24日月曜日
日本一周・24日目 曇り時々晴れ・香川?→大分

朝7時起床。7時半ごろまでぐだぐだと。今日は移動日。

瀬戸大橋をわたりきったところで、近くにある鷲羽さん……じゃなかった、鷲羽山の展望台に登り、日中の瀬戸大橋を見る。結論、デカすぎ。残念ながら今日も天気が優れず、空も写真もどんより。

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天気に(以下略)なので、そのまま高速にのり、完璧に山陽は吹っ飛ばして一路九州へ。午後3時ごろに小倉で下り、そのまま大分の海岸沿い、国東を走る。日本一の夕日、と書かれた場所を通るも、どんよりと曇った天気ではまり見る気にもなれず、そのまま淡々と。

しかし大分は不思議なところ。失礼な話、まだ都会と呼べるようなところを走っていないんだけど、道は広いのにゆるやかに走らざるを得ない変なオーラがある。まあ単純に、道端がいい感じに廃れていて見ながら走っているからかもしれないが。

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なんていうことはない雲まみれの夕日を見ても、不思議と感動してしまった。白いヘルメットを被ったチャリ通の学生が、夕日に染まった街中を帰っていく場面が、まるでドラマのワンシーンのよう。何だろう、不思議な感じ。

UPDATE:

総走行距離、536.4km。高速を使えばへっちゃら。これだけ越県したのは初かな?


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