2013年3月31日日曜日
半年が過ぎて

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本当はあのわけのわからないエントリーのすぐ後に書く予定だったんだが、ともあれ、ロードスターに乗り換えてから半年が経った。1,000km / 月くらいかな。最近はあまり遠出をしていないせいか、あんまり伸びなかったかな、というのが正直なところ。

さすがに最近は「この車はまだ私の車じゃない」とは言えなくなった。他の車(206でも)に乗ると視線が高いし広いなあと思うし、乗車感覚はふわふわしていて頼りない。私のロードスターは何もいじってないので、スポーツカーとしては乗り心地が良いほうだと思うけれども、やっぱりその差は歴然としてある。

ただ、そうやって身体のほうは自然と慣れていってはいるものの、依然として微妙にフィットしない部分もやっぱりある。それはまだ遠出をしていないからかもしれないし、MTだからなのかもしれない。まあ、いずれにしろ、おいおい慣れていけばいいことだと思う。

ともあれ、ロードスターに乗り換えてから半年が経ち、色々なことがあった。あの時S2000を選んでいたら、今の半年後の自分はまた違った自分だったと思う。でも、それでも、今でも私は自分の選択を全く後悔していない。とても不思議なことに。

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2013年3月29日金曜日
ユーザー車検に行ってきたよ

義兄のWISHの車検が切れるということで、ユーザー車検に。

の、前にもちろん整備も受けました。

ブレーキパッドを替えてー、

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リアドラムのシールを替えてー、

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ファンベルト替えてー、

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ついでに寄り道してヘッドカバー開けてみたりしてー、

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折れてた(!)ダウンサス替えてー、

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その他は挙げるのもめんどくさいので「諸々」。

で、陸運局で手続きして、いざラインへ。

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「3列目に荷物置いてたら乗車定員見れないでしょー!」と検査員の人に怒られた以外は特に問題なし。無事に通過。ライン通すだけだったら拍子抜けするほど簡単だった。

※ 事前整備がきちんとできない場合、安易にユーザー車検を活用することは止めましょう。車は自分、同乗者、赤の他人の命を簡単に左右する危険な道具です。

2013年3月1日金曜日
5,300kmの道のり

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「NiGHTS」というゲームがある。セガサターンで17年前に発売され、今でもPS2、PS3、XBox360で遊ぶことができる名作だ。その「NiGHTS」のCD-ROMが部屋の片付けをしている時にひょっこりと出てきた。ゲーム機自体はないし、他のソフトもない。本当に「NiGHTS」だけ。当時、私はまるでそのゲームを経典か何かのように愛していたので、度重なる引越しにも特別扱いで耐え、今まで生き延びてきたのだろうと思う。色褪せない思い出。非売品の「Christmas NiGHTS」のリンクアタックで864リンクしたことも、私のしてきたゲームの中で、最も幸せに満ち溢れた美しいゲーム本編のエンディングも、ちゃんと心の棚にしまわれ、今でもキラキラとした宝石のような輝きをはなっている。

「NiGHTS」がどんなゲームかというのを説明するのは簡単だ。誰もが知っているマリオを思い浮かべてもらえばいい。違うのは、主人公が歩きではなく、飛んでいることだけ。古き良き時代のマリオと同じく、どこでも自在に飛べるわけではない。十字キーで上下左右、ボタンでドリルダッシュという加速ができるが、基本操作は本当にそれだけ。それ以外は何もない。自分の身長と同じキノコを食べたら身長が2倍になったり、花を引っこ抜いて火が口から吐けるようになったりはしない。オプションもレーザーもバリアーもない。そんなゲームが、なぜ、17年後も私の心を打ち続けるのか。

「NiGHTS」の生みの親は、「NiGHTS」を生み出す前、こんなことを考えていた。「沖縄にヤンバルクイナという飛べない鳥がいるらしい。この鳥が飛べるようになったら、楽しいんじゃないか」。そしてできあがったものが、「NiGHTS」だ。企画内容は言葉にすれば単純で、あまりにも馬鹿馬鹿しいが、つまりは、こういうことだ。「飛ぶことは楽しい! 快感だ!」 十字キーとボタンひとつ、星空に比べればとても矮小なTV画面でそれを感じさせることは、本当に困難な道のりだったと思う。当時の開発者インタビュー記事を読むと、どうやらそれは事実だったようだ。ゲーム機の機能上の制約、ゲームとして売れるものを作らなければならないという事情もあり、色々な妥協もあっただろう。しかも、目標は「楽しさ・快感」という、数字では表せないもの。テクニカルな問題ではなく、メンタルの問題、言い換えれば、ファジーでつかみどころのない目標だ。楽しさを追求することは、きっと楽しくなかったこともあったに違いない。「NiGHTS」には執拗に「飛ぶことの快感」を感じさせる要素が詰まっている。ある種のパラノイアのように、本当に、執拗に。しかし、そのパラノイアな開発者達の異常なディテールへのこだわりによって、ごく単純な「NiGHTS」の楽しさが実現している。そう、確かに「飛ぶことは楽しい! 快感だ!

何事においてもそうだが、細部への異常なこだわりは、当初の目的を失って迷走してしまうことがある。しかし、「NiGHTS」がそうならずに今でも多くの人々に愛されているのは、開発者達がパラノイアになりつつも、ゲームの本質というものを忘れなかったからだ。TVゲームとは何か。綺麗な画面を見せることや、含蓄のあるストーリーを語ること、ゲーム機の性能限界に挑戦することは、手段であって目的ではない。目的は、プレイヤーを楽しませること。「NiGHTS」は見事に、それに成功していた。

53,230kmでオイル交換をしている時に、そんなことを思った。なぜか出入り先の10W-30のオイルがCASTLEのSNに変わっていたので、今度からは自分で買おう。

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